これからの家づくりは少子高齢化で婚姻数も出生数も激減する中、日本人の人口が加速度的に激減する世界に突入します。今は人手不足で応援に来てくれている海外の方たちは、日本以上に国力をつけ、いつの間にかお世話になる時が近い将来来ると私たちは思っています。
そんな中、日本人向けの住まいの提供だけを見れば急激に減っていて、新型コロナウィルス感染症やウッドショック後は悲惨な状態です。これからの家づくりは時代の変化もあり、パワーゲームに変わりつつあるなと感じます。皆さんが目にする耳にする『家づくりの会社』は、本当にあなたに合わせて家づくりをしていますか?なるべく多くの方に刺さる商品としての家づくりを奇麗なホームページやSNSなどで集客して、しっかりとした流れの中で受注確率を上げてクロージングしていく。これは企業としてとっても大切な事です。そして、一方では大賛成です!私が家づくりの会社の経営者だったらそうします。
ちょっと前だったらSNS映えが通用したかもしれませんが、今ではSNSからあふれる情報に慣れてしまい、消費者の感度が極端に落ちているように感じます。でも、そうじゃない家づくりもあるのではないかって話です。選択肢を『持つ』『考える』という事を皆さんに発信したくて書いています。私はあえて、磐田市の小さな材木屋として、50年以上地元の大工さんや工務店さんの家づくりをそばでサポートさせていただいた立場で言わせていただきたい。これからは映え対決ではなく、『本質』VS『本質風』の戦いではないでしょうか?その結果大手でも個人でも、誰でも家づくりを大成功するでしょう!
流れる情報は素敵であることは必須です。ただ、その裏にある基礎となる部分の本気が伝わらないと“〇〇風”と思われてしまう。奇麗なブランディングの裏にあるものを見極める力を関わる全ての方と一緒に付けていきたいとカワイは考えます。
とはいえ、「家づくりは大手だよね」「全国規模じゃなきゃ不安だよね」って言われたら涙を呑んで一歩引きます。が、「自分の家なんだから勉強したい」「ちゃんと吟味して選んで家づくりをしたい」という方には選ばれるべき事をしている大工さんや工務店さんと出会ってほしいです。
あなたの夢を形にしましたというキャッチコピーってよく耳にしませんか?これってお客様から見たらとても良いことのように見えますよね。でも「あなたの夢を形にしました」という家は本当にいい家なのでしょうか?
私たちはこれまで延べ300件以上の地域の大工さんや工務店さんとお付き合いしてきました。その中で一番重要なことは構造へのこだわりであるとわかりました。構造にこだわりをもって家づくりをしている大工さんや工務店さんはすべていい家づくりをしています。そして、そうした大工さんや工務店さんは、必ずしもお客様の希望だけを叶える家づくりをしていません。
例えば地球には重力があるので荷重は必ず地面に向かっていきます。地震が起きれば横に揺れる。それを考えて家を建てるとしたら…ご自身の体で想像してみてください。あなたが米俵をなるべく長い時間持っていられる姿勢はどんな姿勢ですか?たぶん肩に担いで、足の裏まで上手に荷重が抜け、横からの力に対しては自然に足を開いて耐えるイメージでしょう。家づくりのプランも同じです。家の屋根の重みなどは柱でしっかり垂直に受けるべきなのです。
あなたのイメージを形にすると、もしかしたらカッコいいけど良い構造の家ではなくなってしまう場合があります。実際にそういう家を何軒も目にしました。あなたの夢を叶えるために大切な部分を変えてしまう。これって本当に良い家づくりなのでしょうか?本当のプロはお客様の夢も構造も両立してくれると思います。そんな大工さんや工務店さんとお付き合いしてください。
家って…そこで『見て』『生活して』『風や匂い』『肌に触れる感触』など、全てが将来どこかでフラッシュバックして、自分や家族を育ててくれた場所になる大切な場所です。そんな家づくりをする上で「何となく〇〇」や「何となく××」という方って多いと思います。わからないから仕方ないことなのかもしれませんが、その『何となく』を卒業しましょう。
何度も言いますが、家づくりにおいて一番大切なものは構造です。構造に目を向けて家づくりを考えていただくと、きっと素敵な大工さんや素敵な工務店さんに出会え、素敵な家づくりができると思います。
大工さんや工務店さんを選ぶときにあなたはただ一言…
『あなたの構造に対するこだわりは何ですか?』
ちゃんとした大工さんや工務店さんだったらきっと自信を持って答えを伝えてくれると思います。構造を考えると、躯体をすごく強くするのは正解でしょう。でも、逆にすごくしなやかにするのも正解なのです。要は原理原則に基づき、そこにそうすべき理由があるかどうかが大切なのです。
なぜ構造にそこまでこだわるべきなのかは毎月第2・第4土曜日(10時~16時)にカワイで行っている『材木屋ツアーズ』に参加してみてください。木造建築の魅力や可能性を追求したい方はぜひ。
何となくを卒業しましょう。